すみれノート 

生徒 ちしゃ猫
  栽培ワンポイント

2月
保存した種は、寒さに当てる事で発芽しやすくなるので
なるべく2月中に蒔く。
寒い時期に石灰硫黄合剤の100〜200倍液を冬芽周辺に水差しで与えると、
そうか病を始め、病虫害防除に効果大。
ニオイスミレ等、葉が越冬する種類はシミになり汚れるので与えない。
ベランダや軒下ではハダニやアブラムシに注意。
葉の越冬するタチツボスミレの仲間や日本海側原産の種類は
冬の乾燥に弱いので他の鉢より意識して水を多めに与える。

3月
暖冬の時は害虫の越冬が多いのでツボミが膨らむ前に
(薬剤で花弁が汚れるので消毒出来ない)
必ず殺菌、殺虫剤の散布をする。
ベランダ栽培ではアブラムシ、ハダニに注意(すぐに蔓延する)。
冬芽が動き始めた鉢からよく日に当て、水をタップリと与える。
ツボミが咲かずに閉鎖花に変わりやすい早咲き種
(ノジスミレ、ヒカゲスミレ、ヒナスミレ等)
は根の温度が急上昇しないよう、鉢側面に当たる直射日光や、
夜間照明をさける。

5月
葉の茂る成育期はよく陽に当て、週一回液肥を与える。
植え替えの必要な株(鉢)は花が終わったものより順次行い、
植え替え後一週間は日陰で管理し肥料は与えない。
実生の定植は本葉の2枚目が出たら行う。
生育期にはそうか病予防の殺菌剤の散布を月2回程行う。
害虫(とくにアブラムシ)の発生にも注意。

6月
生育期は病虫害の活動も盛んになる。
そうか病予防の殺菌剤の散布(月2回)の他、害虫は捕殺を基本に
早めの薬剤散布をする。
梅雨時は、ナメクジ、ハダニ(葉色を悪くする)に注意。
暖冬の時はツマグロヒョウモンの発生も早くなりがちなので注意。
梅雨入り前は株を丈夫にするカリ分の多い肥料
(草木灰の上澄み液)等をあたえる。
植え替えの必要な親株は早めに植え替えをする。
実生も本葉の2枚目が出たものから速やかに定植をする。
強く日差しを感じたら、日陰のすみれから順次場所の移動、
もしくは置き場所に日除けをする。

7月
夏の水やりは陽の当たる時間を避け、早朝もしくは夕方以降に行う。
熱帯夜となる地域では、早朝与えた水がスグにお湯になるので
夕方一回で済めば理想的。
置き場所に当たる日が陰ったら午後から夕方、棚全体に軽く葉水をかけ
「打ち水効果」で温度を下げるもの良い。
肥料は秋まで中断する。
強い日差しに耐える「スミレ」や「スミレ系交配種」等を除き、
木漏れ日になる場所に移動すか、午後の陽射しを寒冷紗やヨシズ
等で遮光し、風通しのよい涼しい場所で夏越しをする。

9月
日除けとは逆に日照を好む種類から順に日除けを外すか、
春の置き場所にもどす。
新葉や閉鎖花の展開が目に見えて多くなったら、秋の生育期に入った合図。
(暑さで弱った株を除き)液肥を再開する。(病虫害の発生に注意)
特に最低気温が20度を下回る日が出たら、高温時に休眠する菌の活動が
再開する前に、涼しい夕方を選びそうか病予防の殺菌剤の散布を週2回、
2週間程集中的に行うと良い。
根腐れの発生した株はすぐに鉢を空け水洗いし、傷んだ根を丁寧に取り除き
新しい土で(小さな鉢に)植え直す。

10月
閉鎖花や葉の次々に展開する生育期はすみれに関わる病虫害も活躍時。
そうか病予防の定期的殺菌剤の散布、
アブラムシ、ヨトウムシ、ハダニ、ナメクジ等の発生に注意
これからの施肥は来春の”花芽を付けるリン酸分” 
冬越しに備え”株を丈夫にする カリ分”を多く含んだ肥料を与える。
枯葉は小まめに取り除き、株元が露出していたら用土を補う。
秋に採れた種→乾燥して保存ておき寒中に蒔く。
(すぐに蒔いても発芽は春。発芽しても越冬に保護が必要)

11月
葉が黄色くなるまでは株を丈夫にするカリ分を多く含んだ液肥を与える
草木灰の上澄み液など。
(草木灰→鉢内の酸性度を中性に戻してくれる)
葉の枯れはじめた鉢から水は控えめにし、枯葉を丁寧に取り除く
冬芽が露出→芽先まで粗い用土で増土+カラマツの落ち葉で覆う
(寒冷地以外では)寒さに弱い種類を除き、屋外で越冬させる
タチツボスミレの仲間(葉を残して越冬)や日本海側原産種は
冬芽が乾燥に弱いので水切れさせないように注意。

 
すみれ歴 まだまだチンプンカンプン

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