すみれノート

生徒 ちしゃ猫
2007.09.23 ネコブセンチュウとソウカ病

◆ネコブセンチュウ
9月の作業として
大きくなった株を一回り大きな植木鉢への植え替えをした。
根を洗っていると、根にできたコブを発見。



初めて見た根のコブ。
なぜかちょっとドキドキ!!。


生態(タケダ園芸より)

・非常に小さい虫で成幼虫ともウナギのような形をしており、
体長は1mm弱で体色も透明に近いため肉眼での観察は不可能です。
例えば親指の爪の上に 7000〜8000匹程度は並べられる程の大きさです。
いずれも温度があれば繁殖します。
・ネコブセンチュウは分泌物で寄生部分の細胞をコブのように肥大させて、
養分を吸収しながら繁殖します。
ネグサレセンチュウは寄生部分の細胞を変色腐敗させます。


(千種園)
・線虫は卵で越冬して春に一定の温度になると孵化して
土の中を寄生植物を求めて移動し、根の成長点付近から進入します。
ネコブ線虫は動きが鈍く、他の微生物のえさになったり、
1ヶ月以上寄生植物にたどり着けない場合は餓死するのが普通です。
・植物体に進入したメスは栄養を吸収して丸々と太り、
寄生した部分は膨れてセンチュウの生活の場になります。
ここで成長したメスの体長は約1mmの球状になり、
やがて根の外側に袋につつまれた卵のうを生みます。
ここからまた幼虫が孵化してセンチュウの生活圏を形成します。
・好条件下では約1ヶ月で1サイクルを形成し、
年間の世代交代数は気候によって異なりますが
数世代交代するのが普通です。
・マリーゴールドは
サツマイモネコブセンチュウや根ぐされセンチュウに
優れた抵抗性植物として知られています。



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根にコブを作って寄生する線虫で株を弱らせます。
寄生虫は相手を殺しては元も子もないので
致命的ではありません。
植え替え時に見つけたら
コブの部分を取り除き、ネビジン粒剤等の
殺虫剤を振りかけ、一年間隔離して栽培します。
翌年の植え替え時にコブが全くできていなければ
元の場所にもどします。
隔離管理が面倒なので、もし同じ種類が別に育っていれば
その株を廃棄した方が良いでしょう。
(田淵誠也著「すみれを楽しむ」より)


◆ソウカ病
秋の成育期に入ったのでソウカ病対策をした。

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すみれ特有の病気で
柑橘類にも被害を与えるカビの一種です。
(空気中に胞子が無数に飛んでいます。)
春と秋のすみれの生育期に発生します。
約15度〜25度の時期に菌が活動するので
真夏と真冬ではほとんど活動しません。
それぞれ休眠から活動を再開する早春と秋口に
殺菌剤を週、1〜2回散布すると効果大です。
生育期には月1〜2回散布すると予防になります。
ダイセン(各種)、ベンレート、トップジン、ダコニール、
等の広い効果の殺菌剤を交互に用いると
その他の病気も併せて予防することになります。

(田淵誠也著「すみれを楽しむ」より)


(ミカンのソウカ病 無茶々の里速報さんより)


ダイセン散布後のタカオスミレ
ジマンダイセン
夕方散布→翌朝洗う(葉の裏側、葉先)


ついでに我が家のユズ



ついでにダイセンを散布しました^▽^


秋の植え替え作業 ほぼ完了



今年の40度を越す(酷暑日)猛暑も明日からは
秋のオホーツク高気圧が南下してきて
涼しくなるとか。

明日が待ち遠しい夕暮れの空

 
すみれ歴 まだまだチンプンカンプン

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