すみれノート 

生徒 ちぇしゃ猫
2012/02/25(日)       発芽前の管理と発芽後の管理               

いつも何の気なしに播いていたタネ
東京では2月の寒い時にタネを蒔きます
(寒さに当たると発芽率の高くなる種類があるため)
蒔き床の表面をならし、あらかじめ湿られてからタネを蒔きます
蒔く密度が高い(厚捲きする)と発芽後モヤシ状になりやすいので
薄く播きます。
ヒゴスミレやニオイスミレ等の大きなタネは
タネが隠れる程度に覆土します

発芽までの管理
播いたタネは水分を吸収し、
発芽する為に必要な様々な物質を合成する酵素反応が始まります
その為発芽までの間播き床を干からびさせないよう注意して管理します

すみれのタネは特別光を必要としたり、嫌う事はありませんが
通常直射日光の当たらない、明るい日陰で管理します

発芽は早いもので10日から2週間ですが
中には翌春、翌々春まで発芽しないものもあります
(大切なものは少なくとも翌々春まで水やりをして管理します)

ジベレリン処理
発芽率の悪いタネ、もしくは発芽の遅い事が判っているタネに
発芽促進効果の期待出来る植物ホルモンのジベレリン処理を
行うのも一つの方法です
驚くほどの効果はありませんが
生えない事を思えば意味があります

発芽率の元々良いタネに関しては
ジベレリン処理をしても意味がありません

発芽は花の咲く頃から始まり
早咲きのものは早く、遅咲のものは遅く発芽します

発芽後の管理
タネ(種皮)が割れ、双葉が出始めたら
直射日光の当たる、明るい場所に移動します
但し幼い芽出しは干からびやすいので乾燥に注意します

より早く成長するよう、
親株に与える際に併せて薄い液肥を与えます
双葉の間から本葉が展開し、続いて2枚目の本葉が出始めたら
移植の適期にはいります

定植の仕方
本葉の2枚目が出たら移植の適期です
適期に移植するとその後の成長がきわめて順調で
移植が遅れると止り、分ける際に根が切れる事があります

たとえ真夏であっても適期になったら定植をするのが原則です

鉢から苗を取り出し、3本〜5本づつ(1本ではありません)
2.5号鉢程度の小さな鉢に、親株と同じ用土で植えます
1週間程半日陰で管理した後、陽の当たる場所に移します
(種類や時期によっては半日陰で管理)
親株同様に液肥を与え、成長をうながします

順調に生育し、待ち底から根がのぞき
鉢が小さくなったら根土を崩さずに一回り大きな鉢に植え替えます

(田淵誠也著 すみれを楽しむより)

 
すみれ歴 まだまだチンプンカンプン

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