ミヤマスミレ類・無茎種 

18.ヒメミヤマスミレ

花は、小輪で白地に唇弁と側弁に青紫の条が入る。
芳香がある。
山地のやや明るい林下、林縁。
フモトスミレに比べやや湿り気味で
暗めの場所に生息する。

ヒメミヤマスミレは特徴のあるグループが幾つかある。
●ブナ帯呼ばれる太平洋側の山地に分布するもので
葉は春葉も夏葉も淡い緑色で葉の縁の
鉾歯が粗く花後は特に目立つ。
東海地方のものが典型品。
●東海(方)型 (最近トウカイスミレと呼ぶ人もいる)
神奈川県〜和歌山県等の東海地方
九州、四国、等では標高の高い山地の一部に生育する
花色は淡紫色。
●南西型  四国南西部.九州南部の低い山地に分布するもので、
葉は鉾歯が目立つが、シハイスミレ状に細長くなる。
南九州のものが典型品

(フモトスミレとの比較)
小輪で白地に唇弁と側弁に青紫の条が入る。
芳香がある。
平地の丘陵部から山地の明るく
乾燥気味の林下、林縁。

西日本では(西日本型)
山地にのみ生息し、
葉は卵型で先が丸く全体に小型。
葉裏の紫は薄く、夏葉では緑になる。

東日本では(東日本型)
海岸近くから高地まで様々な葉型と大きさ。
葉裏は夏葉でも紫を帯びる。




14.04.17 伊豆

12.04.19 伊豆

14.04.17 伊豆

12.04.19 伊豆(場所により光沢があり肉厚のものも)

14.04.17 伊豆(場所により光沢があり肉厚のものも)

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