ミヤマスミレ類・無茎種 

16C_シナノスミレ

◆シナノスミレ
(別名:シンシュウスミレ、マキノスミレ(有毛))
 マキノスミレの変種で有毛型
葉の表面に細かい短毛があり、葉は白っぽく見える
1902年、田中貢一氏が木曽谷で発見
長野県の木曽谷南部のみで、確認されて
いる小型のスミレ。

◆シハイスミレ
ヤや濁った紫紅色の中輪で
距は細くやや上向きになる。
芳香がある。
平地の丘陵部から山地の 明るく乾燥気味の林下、林縁。
人家周辺にも見られる。

葉の裏が紫色を帯びる事から
シハイ(紫背)と言う。
表側も灰色がかった深緑色で光沢がありやや肉厚。
葉は斜めに展開し葉数が多い。
西日本のものが典型型。

◆マキノスミレ
鮮やかな紅紫色の中輪。
シハイスミレの様に濁った花色のものは少ない。
開花直後が最も花色が濃く、次第に退化していく。

平地の丘陵部から山地の明るく乾燥気味の林下、林縁。
シハイスミレに比べより明るく乾燥気味の場所にみられる。
人家周辺にはあまり見られない。

立ち性の姿で葉は細く、葉数が少ないのが典型品。
シハイスミレと交雑する地域では
両者供に様々な形態が見られるが
ほぼ区別は可能。
なぜ複雑に分布が交錯するのか研究が望まれる。
(北陸地方のものは葉の幅が広く、
葉をやや斜めに数多く展開する。)



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